マイニングって?

「マイニング」という用語を耳にしたことがあるでしょうか。
マイニングをすることによってビットコインを得ることができるのですが、手軽に投資をしたい人や初心者に向いているとはいえません。

ヒロ

先輩、初心者もマイニングのこと知っておいた方がいいですか?
初心者にはマイニングより取引所をオススメしてるんだけど、知っているとビットコインのしくみが見えてくるわね。ここではざっと目を通しておきましょうか。

ルリ先輩

マイニング(採掘)とは

ビットコインは、ブロックチェーンというシステムによって一定時間ごとに全世界全ての取引の記録が追加されていきます。
常に増加する膨大なデータの整合性を保つことは最も重要で、そのための計算処理もまた膨大になります。
マイニングとは一言でいえばこの「ブロックチェーンの取引記録を承認する作業」のこと。
無数の有志のコンビュータの手を借りて行っていてその中で一番早く計算処理をした人に貢献してくれた報酬としてビットコインが支払われるのです。
この報酬として支払われたビットコインは新規で発行されたもので、金の採掘になぞらえて「マイニング」と呼ばれています。
それ以外にビットコインが新規発行されることはありません。
早く計算する競争に勝たなければ報酬は得られないので、より処理能力の高いマシンが必要です。

ルリ先輩

初期の頃は個人のマシンでもマイニングができたのだけれど、競争が激化して企業や投資家がハイスペックなマシンを参戦させるようになってからは個人でのマイニングはほとんど不可能になっちゃったわね。
それじゃ太刀打ちできないですね〜。電気代もめちゃくちゃかかるみたいですしね。

ヒロ

マイニングをするための大規模施設「マイニングファーム」

「〇〇マイニング」などマイニングと名前がつくものが多くてややこしいですが、マイニングファームとは企業などがマイニングをするために多額の資金を投資して作った大規模な施設のことです。
マイニング用のマシンを何十台、何百台と置き、24時間膨大な計算処理をさせているので電力を大量に消費します。
マシンを冷却する装置やメンテナンスも必要になるため個人ではとても実現できません。
中国をはじめとした土地や電気代の安い海外に多くあります。

マイニングの種類

マイニングを行うには種類があります。それぞれメリット・デメリットがあり、マイナスになるリスクも伴いますので十分に調べてから始めることをおすすめします。

  1. ソロマイニング
  2. プールマイニング
  3. クラウドマイニング

1.ソロマイニング

ソロマイニングは個人でマイニングをすることです。成功報酬は全て自分のものになりますが、高い計算処理ができる機材・設備を用意する必要があります。日本は電気代が高いので海外に拠点を持つ企業が多いです。ビットコイン誕生当初は個人が所有するPCでも十分にマイニングは可能でしたが、現在は暗号資産ブームでマイニングする人口が増え、企業や大規模なグループが多額の設備投資をして参入しているためソロマイニングで競争に勝つのはかなり難しいといえるでしょう。

2.プールマイニング

プールマイニングは複数の人が協力してマイニングする方法です。高度な計算処理できるコンピュータが常に新規参戦してきますので個人のPCでは太刀打ちできません。そこでチームを組んでマイニング行い報酬もシェアしようというものです。報酬は減りますがソロマイニングに比べたらリスクも少ないので初心者にはこちらをおすすめします。参加したい「マイニングプール」に登録しましょう。

マイニングプールのシェア分布


出典:BLOCKCHAIN (※グラフは2021年1月25日現在のもの)

上位シェア率は競っていて常に勢力が入れ替わっています。10%以下のマイニングプールも増えており、今後もマイニング競争が加熱すると思われます。

BTC.com
Antpool
ViaBTC
SlushPool
BTC.TOP
F2Pool

3.クラウドマイニング

クラウドマイニングはマイニングをしている企業や団体に投資してリターンをもらう方法です。自分はサイトで登録をして出資するだけ。何もする必要はなく電気代もかからないので一番簡単ですが元本の保証がされていないので損益が出る可能性もあります。また手軽さから最近の暗号資産ブームに乗って詐欺サイトも増えているのでご注意ください。