ウォレットの種類

暗号資産取引所に登録して口座(ウォレット)を作ろう

ビットコインなど暗号資産を始める際、一番最初に必要になるのが「ウォレット」の作成です。銀行で言う口座のようなものでウォレットは取引所に登録することで作成できます。ウォレットには種類がありますのでここではその違いやメリット・デメリットを比較していきたいと思います。

ヒロ

取引所のサイトを見てると「コールドウォレットで保管していて安全!」って書いてあるんですがコールドウォレットって何ですか?
ホットウォレット」はオンライン、「コールドウォレット」はオフラインで管理してるの。初心者の人は手軽でハッキングに強いコールドウォレット管理の取引所で作成するのがオススメよ。

ルリ先輩

オンライン?オフライン?ホットよりコールドが安全!

ウォレットの管理場所は、インターネットに接続されているかいないかで、大きく2つに分類されます。

オンラインの状態のホットウォレットと、オフラインのコールドウォレットです。

クラウド上でオンラインの状態にあるホットウォレットは、素早い取引が可能というメリットがありますが、同時に常時インターネットに接続されているためハッキングのリスクがあります。

一方でコールドウォレットはローカルで管理されているためハッキングのリスクはありませんが、取引に時間がかかります。


現在国内の取引所はハッキング対策として、取引で使用されるごく一部の暗号通貨をホットウォレットで管理し、資産の大半をコールドウォレットで管理することが主流になっています。これによって素早く取引ができ、同時にハッキングのリスクを最大限に抑えてユーザーの資産を保護しているのです。

ヒロ

なるほどね〜よくわかりました!
ウォレットの種類色々

ウォレットは取引所を利用しないでも管理が可能ですが、マシンや専用デバイスが必要になるため初心者は取引所の利用をおすすめします。ウォレットは主に4種類あります。

  1. オンラインウォレット(ネット上に管理/取引所で管理) …ホットウォレット/コールドウォレット
  2. ローカルウォレット(PCやスマホなどデバイスに管理) …コールドウォレット
  3. ハードウェアウォレット(専用端末など機器で管理) …コールドウォレット
  4. ペーパーウォレット(紙に印刷して管理) …コールドウォレット

1.オンラインウォレット(取引所で管理)

ネット上に口座を作るのがオンラインウォレットです。ネット上なのでハッキングに遭う可能性もありますが作成や管理は簡単です。取引所でウォレットを作成する場合もこちらになりますが、取引所側で資産の大半をオフラインの状態(コールドウォレット)で管理するなどセキュリティ対策がされています。当サイトでは二段階認証やマルチシグ(秘密鍵の分散)などセキュリティに強い取引所をおススメしています。

 

メリット デメリット
・作成や管理が簡単

・PCが壊れても影響がない

・1つのアカウントで色々なデバイスから利用できる

・ハッキングに遭う可能性がある

・ネット環境がないと確認できない

・取引所が潰れた場合保有コインの保証がない

 

ウォレットのみ

Blockchain …日本語対応していて日本人ユーザーも多い。

2.ローカルウォレット

PCやモバイルなどのデバイスにソフトウェアをインストールして管理する方法です。暗唱キーなども全てコンピュータ内に保存します。オンラインウォレット同様手軽に始めたい人向けです。ハッキングやウィルス攻撃の可能性のリスクもあり、デバイスが壊れて修復不能の場合は保有コインを失うのであまり高額な資金置き場には向きません。

 

メリット デメリット
・オンラインに比べてハッキングの可能性が少ない

・ネット環境がなくてもウォレットを確認できる

・取引所が潰れても影響がない

・デバイスが故障したら全て失う可能性がある

・ソフトをインストールしたデバイスでしか利用できない

・(完全型)の場合PCの容量が必要

また、ソフトの他に既存のブロックチェーンもダウンロードされるのでコンピュータの容量を圧迫します。目的によって選んでください。

過去の取引データをすべてダウンロード(完全型)

「採掘」したい方向けです。ビットコインのサービスが開始されてから現在まで、世界中全ての取引データをダウンロードします。かなり膨大な容量になりますので大きな空容量のハードディスクが必要になります。ソフトは下記のサイトで配布しています。

ビットコインコア

必要最小限のデータのみをダウンロード(簡易型)

「採掘」はせずにビットコインの送金取引ができればいい方向けです。標準的なPCやスマートフォンで使うことができます。ソフトは下記のサイトで配布しています。

jaxx

3.ハードウェアウォレット

暗号資産専用の端末を用いてPCに接続して使用します。ハッキングにも強くPCが故障しても影響を受けないためセキュリティ面では安全性が高く高額資金を保管するのにも向いています。

 

メリット デメリット
・ハッキング、ウィルスに強い

・取引所が潰れても影響がない

・ネット環境がなくても管理できる

・端末を購入する費用がかかる

・端末の故障や紛失のリスクがある

4.ペーパーウォレット

紙に印刷したものを金庫などに入れて保管するというアナログな方法です。完全オフラインなのでセキュリティ面では安全な管理方法と言われ、高額資金を保管するのにはこちらがいいかもしれません。しかし紙という現物であることから、万が一盗まれたり火災で燃えたりする可能性もあるため保管には注意が必要です。

 

メリット デメリット
・取引所が潰れても影響しない

・ハッキングやウィルスやデバイスが壊れる心配がなく安全性が高い

・盗難や火災で紛失する可能性がある

・印刷や残高の確認など管理に手間がかかる